アメリカ発のディズニークルーズには、7つの出発港から多彩な航路があり、3泊から7泊以上まで様々なプランが用意されています。ウォルト・ディズニー・ワールドを組み合わせる旅程も人気で、様々な楽しみ方を選択可能です。
本記事ではアメリカ発ディズニークルーズの特徴や航路別の詳細・費用相場・予約から乗船までの具体的な流れを詳しく紹介します。初めての方でも安心して計画できるよう、実践的な情報をまとめているため、ぜひ参考にしてみてください。
アメリカ発ディズニークルーズの特徴は?

アメリカから出発するディズニークルーズには、以下の特徴があります。
- オールインクルーシブシステムを採用
- 充実した船内施設
- 家族向けプログラムが豊富
- ローテーション・ダイニングシステムを導入
順番に解説します。
オールインクルーシブシステムを採用
ディズニークルーズの料金には、客室料金・食事・ソフトドリンク・船内エンターテインメントが含まれています。食事は、メインダイニングでのディナー・ビュッフェ形式のランチ・ルームサービスまで利用可能な、オールインクルーシブを採用している点が特徴です。
クルーズ代金に含まれるサービスの範囲が広いため、乗船後の出費を最小限に抑えられます。家族連れにとっては、子供が何度食事をしても追加費用がかからない点は大きな安心材料です。
充実した船内施設
ディズニークルーズの船内には、複数のプールエリア・ウォータースライダー・映画館・劇場・フィットネスセンターが完備されています。子供向けエリアでは年齢別のキッズクラブが設置され、3歳未満・3歳から12歳・ティーン専用の空間が分かれている仕組みです。
大人専用エリアでは、18歳以上限定の落ち着いた空間でリラックスできます。船内には免税店・ディズニーショップ・写真スタジオ・スパ施設が揃い、寄港日以外でも退屈しません。
家族向けプログラムが豊富
ディズニークルーズでは、毎日異なるイベントが開催され、ディズニー映画の初公開作品上映会に参加する機会もあります。夜には「海賊ナイト」や「冷凍の日」などテーマ別のパーティーが催され、コスチュームを着て参加する家族で賑わいます。
年齢に応じた子供向けのプログラムが豊富なため、保護者は子供を預けて自由時間を楽しむことも可能です。また、家族全員で参加できるキャラクターダイニングやデッキパーティーは、特別な思い出になります。
ローテーション・ダイニングシステムを導入
ディズニークルーズ独自のローテーション・ダイニングでは、3つのテーマレストランを日替わりで利用する仕組みが採用されています。各レストランが異なるテーマで装飾されており、毎晩違う雰囲気を楽しめる点が特徴です。
担当サーバーとアシスタントサーバーが、毎晩同じチームとして乗客と一緒にレストランを移動してサービスを提供します。子供の食べ物の好き嫌いやアレルギー情報を覚えてくれるため、安心して食事できる環境が整っています。
アメリカ発ディズニークルーズの航路

アメリカ発のディズニークルーズは、以下のように複数の港から多彩な航路で運航されています。
- バハマ航路(ポート・カナベラル発)
- カリブ海クルーズ(フロリダ発)
- 太平洋クルーズ(サンディエゴ発)
- パナマ運河クルーズ(サンディエゴ発)
- ニューヨーク発(大西洋)
- ガルベストン発(カリブ海)
- ニューオーリンズ発(カリブ海)
- ハワイ航路(ホノルル発)
順番に解説します。
バハマ航路(ポート・カナベラル発)
フロリダ州ポート・カナベラルから出発するバハマ航路は、3泊または4泊で楽しめるコースです。ポート・カナベラルはオーランド国際空港から近い距離にあり、ウォルト・ディズニー・ワールドと組み合わせた旅程が組みやすい立地です。
週末を利用した短期旅行としても人気があり、年間を通じて運航されている安定した航路となっています。
カリブ海クルーズ(フロリダ発)
フロリダから出発するカリブ海クルーズは、7泊以上の日程で東カリブ海または西カリブ海を巡ります。東カリブ海航路ではセント・トーマス島・プエルトリコ・セント・マーチン島に寄港し、美しいビーチとショッピングを楽しめます。
各寄港地では現地ツアーが豊富に用意されており、ジップラインやドルフィンスイムなどのアクティビティが選択可能です。
太平洋クルーズ(サンディエゴ発)
カリフォルニア州サンディエゴから出発する太平洋クルーズは、メキシコリビエラ方面への3〜7泊の航路です。メキシコ各地の人気リゾート地に寄港し、温暖な気候とビーチリゾートを満喫できます。
サンディエゴはロサンゼルスから車で約2時間の距離にあり、カリフォルニア州のディズニーランド・リゾートと組み合わせやすい立地です。
パナマ運河クルーズ(サンディエゴ発)
サンディエゴ発のパナマ運河クルーズは、14泊以上の長期航路で大西洋と太平洋を結ぶ歴史的な運河を通過します。運河の閘門システムを体験可能で、船が水位差26メートルを上下する様子を間近で観察できる貴重な機会です。
長期クルーズのため料金は高めですが、一度の旅行で太平洋側と大西洋側の両方の文化や自然を体験できます。
ニューヨーク発(大西洋)
ニューヨーク発の大西洋航路は、カナダ・ニューイングランド方面への秋季限定クルーズです。紅葉シーズンの9月から10月に運航され、カナダのケベック州やノバスコシア州、アメリカ東海岸の港町を巡ります。
ニューヨーク発着のため、クルーズ前後にマンハッタン観光やブロードウェイミュージカル鑑賞を組み込んだ旅行プランが人気です。
ガルベストン発(カリブ海)
テキサス州ガルベストン発のカリブ海クルーズは、4〜7泊の日程で西カリブ海を巡ります。コスメル島・グランドケイマン・ジャマイカなどに寄港し、フロリダまで移動せずにカリブ海航路を楽しめる利便性があります。
ガルベストンはヒューストンから車で約1時間の距離にあり、テキサス州やアメリカ中南部からアクセスしやすい港です。
ニューオーリンズ発(カリブ海)
ルイジアナ州ニューオーリンズ発のカリブ海クルーズは、西カリブ海方面への7泊前後の航路です。メキシコのコスメル島やプログレソ・ベリーズなど中米の港に寄港し、マヤ遺跡観光やカリブ海のビーチを満喫できます。
寄港地ではスペイン語圏の文化に触れられ、マヤ文明の歴史遺跡やセノーテ(天然の泉)での遊泳など独特の体験ができます。
ハワイ航路(ホノルル発)
ハワイ航路はホノルル港から出発し、マウイ島・ハワイ島・カウアイ島を周遊する期間限定の長期クルーズです。2025年11月時点での運行予定は、2026年2月16日出港の、バンクーバー着10泊片道クルーズのみとなっています。
ハワイクルーズは毎シーズン同一パターンとは限らず、販売時期により追加や変更が生じます。最新状況は、公式サイト・ミッキーネットのクルーズ検索で確認可能です。
【航路別】アメリカ発ディズニークルーズの費用

ディズニークルーズの料金は、航路・客室カテゴリーなどで異なります。
主要航路別の料金目安(2名1室あたり)は以下の通りです。
| 航路 | 泊数 | インサイド | オーシャンビュー | ベランダ |
| バハマ(ポート・カナベラル発) | 3泊 | 23~35万円 | 25~40万円 | 30~50万円 |
| バハマ(ポート・カナベラル発) | 4泊 | 30~50万円 | 35~60万円 | 40~75万円 |
| カリブ海(フロリダ発) | 7泊 | 75~113万円 | 90~135万円 | 120~180万円 |
| 太平洋(サンディエゴ発) | 3泊 | 26~40万円 | 30~45万円 | 35~55万円 |
| 太平洋(サンディエゴ発) | 7泊 | 68~113万円 | 83~143万円 | 105~180万円 |
※為替レートの影響により、実際の支払額は変動する可能性があります
※2025年11月の為替レート(153円/ドル)で計算
料金には朝昼晩の食事・エンターテインメントが含まれますが、寄港地ツアー・アルコール飲料・チップなどは別途必要です。
アメリカ発ディズニークルーズ予約の流れ

ディズニー・クルーズラインの予約は以下の流れで進められます。
- 航路・日程・出発港を決める
- 予約申込とデポジット支払いを行う
- 乗船前に残金の全額を支払う
- オンラインチェックインを実施する
- 船内アクティビティ・レストランを予約する
順番に解説します。
航路・日程・出発港を決める
予約の第一歩は、旅行可能な時期・予算・希望する体験内容から最適な航路を選択します。ディズニー・リゾートと組み合わせるなら、ポート・カナベラル発やサンディエゴ発の航路がおすすめです。
人気の航路はすぐに枠が埋まるため、ディズニー・クルーズラインの公式サイトで空室状況を確認し、早めに日程を決めましょう。
予約申込とデポジット支払いを行う
航路と日程が決まったら、公式サイトまたは旅行代理店で正式な予約申込を行います。予約の確定には、デポジット(申込金)として総額の約10パーセントの支払いが必要です。
デポジットの支払いが完了すると予約確定となり、予約番号とクルーズ契約書がメールで送付されます。この時点でキャンセルポリシーが適用され、出航日までの期間によってキャンセル料金が変動する規定が適用されます。
乗船前に残金の全額を支払う
残金の支払い期限は、5泊以下のクルーズで出航90日前、6泊以上のクルーズで出航120日前に設定されています。期限までに全額支払いを完了しないと予約が自動的にキャンセルされ、デポジットが没収される場合があるため注意しましょう。
コンシェルジュレベルの客室を予約した場合は、通常と異なる支払い期限が適用されるため、詳細の確認が必要です。支払い方法はクレジットカード・銀行振込から選択可能で、旅行代理店経由の場合は日本円での支払いが可能です。
オンラインチェックインを実施する
乗船30日前から、公式サイトでのオンラインチェックインが可能になります。チェックイン時には、希望する乗船時間帯(ポートアライバル・タイム)を設定します。早い時間帯を確保した方がスムーズに乗船できるため、早めのチェックインがおすすめです。
オンラインチェックイン完了後、セットセイルパス(乗船許可証)がメール送信されます。乗船時に提示する必要があるため、印刷して保管しましょう。
船内アクティビティ・レストランを予約する
オンラインチェックインが完了すると、船内の有料レストランやスパトリートメントなどの事前予約が利用できます。人気施設は早期に枠が埋まるため、できるだけ早めの予約をおすすめします。
大人専用の高級レストランは追加料金が発生しますが、特別なディナー体験として人気が高いです。寄港地ツアーの事前予約は公式サイトから可能で、人気ツアーは早期完売するため、早めに事前予約を済ませましょう。
アメリカ発ディズニークルーズの口コミ

実際にディズニークルーズを体験した乗客からは、船内サービスの質の高さと家族全員が楽しめる環境への高評価が多く寄せられています。
実際に寄せられた口コミ内容は以下でご紹介します。
4泊5日のディズニークルーズライン
2022年11月にウィッシュ号に乗船したファミリーが、キャラクターグリーティング・豪華な食事・子供向け施設・大人が楽しめるバーなど、船内の魅力を詳細にレビューしています。
船酔いの心配なし&インサイド客室でも快適
2022年4月に、サンディエゴ発4泊バハクルーズでワンダー号に乗船した家族4人の実体験として、船酔いの心配がないこと、窓なしの客室でも快適だったことが報告されています。
船内施設とウォータースライダーの迫力
18歳以上限定のエリア・コカコーラ飲み放題のドリンクバー・ビュッフェスタイルのカジュアルレストランなど、船内施設の充実度と、スリル満点のウォータースライダーについてレビューされています。
アメリカ発ディズニークルーズ乗船時の注意点

アメリカ発ディズニークルーズ乗船時の注意点を、以下に3つご紹介します。
- 人気アクティビティは早めの予約が必要
- 受付・船内放送は英語のみ対応
- 預けたスーツケースは到着まで数時間かかる
順番に解説します。
人気アクティビティは早めの予約が必要
子供向けの「ビビディ・バビディ・ブティック」では、プリンセスやナイトに変身できる体験が人気です。特に海賊ナイトやフォーマルナイトに合わせた予約枠が早期に埋まります。
寄港地でのオプショナルツアーで人気の高い、イルカとの触れ合い・ジップラインなども早期に完売するため、早めの予約が必要です。
受付・船内放送は英語のみ対応
ディズニークルーズの船内アナウンス・ゲストサービスデスク・レストランでのオーダーは全て英語で行われます。日本語を話せるクルーが乗船している場合がありますが、基本的には英語でのコミュニケーションが必要です。
日本語での対応を希望する場合は、日本の旅行代理店を通じた予約が必要です。英語に不安がある方は、緊急時のサポートを日本語で受けられる体制を整えると安心できます。
預けたスーツケースは到着まで数時間かかる
乗船日に預けたスーツケースは、通常3〜5時間後に客室に届きます。スーツケースが客室に配達されるとドアノブに通知カードがかけられ、荷物が届いたことを確認できます。
乗船当日に必要な荷物は、手荷物として分けておくとよいでしょう。子供連れの場合は、おむつや着替え、おやつなども手荷物に入れておくと、スーツケース到着前でも快適に過ごせます。
まとめ

アメリカ発のディズニークルーズは、多彩な航路と充実した船内施設により、家族全員が快適に楽しめる海上リゾートです。フロリダやカリフォルニアからの航路は、ディズニーリゾートとの組み合わせにも最適で、理想的なプランを計画できます。
人気アクティビティや高級レストランは予約開始直後に満席となるため、早めの行動が充実したクルーズ体験につながります。ぜひ本記事を、素敵なクルーズ旅行の準備にお役立ていただけますと幸いです。
